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『天気の子』ネタバレ感想:頬の傷による責任、自立

2016年には社会現象にまでなった『君の名は。』を制作した新開誠監督による映画『天気の子』。『君の名は。』の大ヒットがあったので大きく期待されていましたね。賛否両論あるそうですが面白い映画でした。

『君の名は。』がそうでしたが、MV的な力技の表現で感動を運ぶというスタイルが確率されているなと感じました。まあそうゆう部分で都合が良すぎると批判する人も出てくるんでしょうが、それが映画ですからね。全く気にする部分ではない気がしますが、東京がリアルに描写されている本作を東京に想いがある人がみたらまた感覚は違うのかなとも少しは思います。

そんな『天気の子』についてネタバレも含みますが、少しお伝えできることを綴っていこうと思います。

『天気の子』概要

あらすじ

「あの光の中に、行ってみたかった」 高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。 しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。 彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。 そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。 ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らす少女・陽菜。 彼女には、不思議な能力があった。 「ねぇ、今から晴れるよ」 少しずつ雨が止み、美しく光り出す街並み。 それは祈るだけで、空を晴れに出来る力だった――。

filmarks

私にはあらすじをまとめるような能力がないので毎度filmarksさんから引用させてもらうのですが、このあらすじは何か表現を頑張ろうとした感じが出ていますね。そんなとこ気にすることではないか笑

まあ、家出をした帆高という少年と、天候を操作できる能力を持った陽奈という少女を中心に物語は展開していきます。

制作・出演者

監督:新海誠
森嶋帆高 役:醍醐虎汰朗
天野陽菜 役:森七菜
須賀圭介 役:小栗旬
夏美 役:本田翼
冨美 役:倍賞千恵子
天野凪 役:吉柳咲良

主な制作メンバーはこんな感じですね。
新海誠監督は冒頭でもお話したように『君の名は。』の監督をしていた方ですね。今回もやはり絵の美しさという部分では皆さん感動していたのではないでしょうか。音楽にRADWIMPSさんを引き続き起用しているのは、その絵の力を最大限に引き出せるということに気付いたからでしょうね。
一種の「自分のスタイルを見つけてしまった」という感じがあります。それはいい意味でも、悪い意味でも。『君の名は。』と『天気の子』の2つを見てしまうと、RADWIMPS抜きだとどうなってしまうのだろうとも思えてしまうので。。。
でもこのスタイルは映画としても商業的にも成功手だと思うのですごくこれからも楽しみですね。

メインの声優の2人は、とても可愛らしい声してまして好きでした。(声優さん全然詳しくないから何も言えない)
本田翼さんの声はすごく夏美のキャラクターにマッチしていましたね。

『天気の子』ネタバレ感想

頬の傷から見る責任と自立

頬の傷に関しては皆さん着目されているようですね。
この部分に関しての自分なりの感想をと。

まず、頬の傷は映画冒頭からついていましたね。映画の中では語られていませんが家出していることから考えると家族と何かあったと考えるべきところですね。監督がインタビューで話したそうですが、お父さんに殴られた傷だそうです。映画の中では仲良くなさそうですがお父さんとのツーショット写真は出てきましたね。

そんな頬の傷ですが、事あるごとに両頬を怪我していくという不思議な現象が起きていました笑
何か意味があると考えてしまうのですがどのような意味があったのでしょうか。

頬に傷を負うシーンはいくつかあり

  • 冒頭から絆創膏などが貼ってある(父に殴られる)
  • チンピラから陽菜を救う時
  • 有刺鉄線の柵を登った時
  • 須賀にビンタされる
  • 警察に倒され床で擦る

こんな感じでしたね。
事あるごとに頬に傷をつけていきますが、有刺鉄線で切った傷だけ後にも残る傷となります。まぁ切り傷だからという捉え方もできますが意味もあるのかなと。

この傷のみ誰かにつけられた傷ではなく自分自身の強い想いで行動した結果ついたものでした。もちろん他の傷も自分の行動の結果から出来てはいますが他の人の手が加わっている。このことから考えると、後まで残ったこの傷は帆高が自分自身の想いに従って出来た傷、精神的な自立を意味するようにも思えます。

もちろん全ての部分ではまだ自立出来ていないでしょうが、少なくとも自分の意思に従った証だと思います。

この映画には責任と自立というものが隠れている気がしまして
映画冒頭でも最後でも「この世界を変えてしまった」という言葉があります。「変えてしまった」という表現は少し後ろめたさなるものを感じますが、声の表情的にはそんなことはなく、むしろ強さを感じる。変えてしまったという責任は感じているものの、それを受け入れている様が伝わってきます。

このことからも頬の傷は責任や自立というものを表象しているのではないかと思いました。

銃の存在

銃の存在については最後まで腑に落ちませんでした。社会との対立を意味するであろう銃ですが、なくてもよかったような。というかない方が分かりやすかったような。。。と感じてしまいました。
警察にあれだけ追われる理由を作るためには必要なのかもしれませんが代替があったような気がしてなりません。

雨のイメージ

雨を晴れにすることで人々に喜ばれていく主人公等ですので
雨というものはネガティブなものとして扱われていましたね。

しかし、映画冒頭帆高は雨が降ってきたことに喜んでいました。陽菜に関しても最初鳥居にいく前に見た光を「光の水溜りのよう」と表現しています。この2人にとっては、世間で悪いとされているものも少し明るいものとして見えていたように思えます。ラブホテルでは陽菜が帆高に「雨止んで欲しい?」というような問いをすることからも雨が悪いものとして見られることへの疑問感を少し感じました。

最終的に2人は世界の気候が正常になることよりも自分達のことを考えた行動をとるわけで、すごい表面的なことを言ってしまえば「自分の好きなように生きよう」と言っているように聞こえました。

この部分が批判を受けている部分の一つでしょうね。

まとめ

こうゆうことは書き始めるとキリがないのでこの辺で。
昨年公開されたばかりの本作ですがVODなどでも見れますので
見ていない方は是非見てみてください。
見たことある人ももう一回見てみると新しい気付きがあるかもしれません。